ワークエクスチェンジ:姫路近郊のいちご農園、10月はいちごがない
本物のワークエクスチェンジ、2回目です!
この1か月は、姫路のいちご狩り農園(いちごを摘むあれです!)でワークエクスチェンジをしました。姫路駅から車でたった25分で、これまでのワークエクスチェンジのなかでいちばん都会でしたが、農園のとなりの道ばたでシカに会いました……!

マンションタイプの宿舎
住まいはマンション型の2LDKで、完全に洋風です。1部屋に2人ずつで、最大4人になることもあります。防音のほうは完全に日本風でした、笑。リビングでパソコンを使っていて、部屋で寝ているルームメイトを起こしてしまったことがあった気がします。私が滞在した間の、半月くらいは3〜4人で住んでいました。
社交のエネルギーが尽きた状態で来たので、ぎこちない雑談をする気力すらなくて、ほかのワークエクスチェンジの人とは、とくに仲良くなりませんでした。最初の1週間だけ、中国人のルームメイトとちょっと多めに話しました。
仕事について
週5日、1日5時間(07:00〜12:00)で、6時に起きなければいけません。長年の夜型人間にはなかなか慣れませんでしたが、仕事はわりと静かな作業で、働きながらゆっくり目が覚めていく感じがして、とくにつらいとは感じませんでした。ごくごく小さな自己観察ですが、自分のことをほんの少しだけ知れた感じがして、好きでした。
仕事場はビニールハウスです。10月は少し暑いけど、耐えられないほどではありませんでした。あとで秋に入って気温差が大きくなり、朝出かけるときは最低7度しかなかったのに、ハウスの中のほうが暖かく感じて、本当にありがたかったです。
子どものころにいちご狩りをしたときの記憶では、いちごはたいてい地面に植えてあったのに、高設栽培のいちごを見たのは初めてでした。コストは高くて作業量も多いですが、立ったまま作業できるので、けっこう働く人にやさしいと言わざるをえません。おもな仕事は、古い葉を取ること、雑草をぬくこと、ランナー(つる)を切ること。ほかに、ビニールシートの固定、定植、掃き掃除、苗のポットの洗浄と収納、ハウスの補強などもしました。

私たちワークエクスチェンジの人のほかに、農園には正社員が7人くらいいます(全員が正職員ではなく、働く日数がそれぞれ違う契約の人もいます)。年上の人(50〜60代?)も、若い人(20代〜)もいます。休憩中もあまり雑談せず、仕事中もほとんどしゃべりません(話してはいけない決まりではなく、年上のスタッフどうしが話しているのは、ときどき聞こえます)。全体の雰囲気は静かで、社交のプレッシャーがありません。日本語が限られていることも大きな理由ですが、正社員とはあまり話せませんでした。それでも、仕事中のちょっとしたやりとりから、やさしさは感じられました。
それに、時間になったらきちんと休憩するという制度化されたところも好きでした。9時にはぴったり30分休憩があって、暑すぎる日は、11時にも15分くらいの水分補給の休憩があります。「だれかが、たくさんやってアピールして、ほかの人にプレッシャーをかける」ということもなく、社長に労働時間を余分に上乗せされることもありません。(台湾の社畜のトラウマが、ここで「人間扱いしてもらえる」という尊重を得られてしまいました)
この時間が大好きでした。あのころの私が、本当に立ち止まる必要があったからだと思います。手は繰り返しの作業をしながら、自分と対話して、今までの経験や得たことを考えて、手を止めてスマホでメモも取れました。とくに考えることがないときは、頭をからっぽにしたり、ポッドキャストを聞いたりして過ごしました。頭がいつも止まらずに動いていて、ぼーっとするのに慣れていない私にはよくて、しかも労働の成果も残ります。
ゆず畑、ヘビ、ホストのレオン
いちご農園のほかに、ホストのレオンのゆず畑にも1、2回手伝いに行きました。ゆずの木は斜面に植えてあって、動き回るのが大変で、主な作業は草むしりとクモの巣とりだったので、こっちのほうが、農業のきつい肉体労働というイメージに合っています(え)。ゆずの枝には、バラのような硬いとげがあることも、初めて知りました。甘いゆず酒のイメージとは、ちょっとギャップがあります(?)。お昼を食べに出かけたときは、畑の道ばたで、ヘビが日なたぼっこしているのも見ました。食べ終わって戻っても、まだ同じ場所にいました! のんびりしすぎでしょ!
日本の柚子(ゆず)は、台湾でいう柚子(ポメロ)とはちがいます。皮をむいてそのまま生で食べるようなものでは、まったくありません。日本で台湾の柚子(ポメロ)を探すなら、「文旦(ぶんたん)」を探してください。それから、秋冬にはミカンをたくさん食べましたが、品種によっては、むしろ台湾の柚子(ポメロ)に近いものもあって、白いすじは苦くて食べられません〜〜


仕事以外では、レオンはふだん、ワークエクスチェンジの人たちと同じマンションに住んでいて、役割はちょっとした私たちの保護者みたいな感じです、笑! 仕事場への行き帰りに送迎バスを運転してくれて、食材の準備もしてくれます。農業の知識でも、個人的な経験でも(レオンは日本人ではありません)、知りたいことは何でも話せますし、食事やイベントにも誘ってくれて、いろんな情報を教えてくれます。最後の数日は、彼のかっこいい車、ランドローバー・ディフェンダーに乗せてもらえて、ラッキーでした。今まで乗った中でいちばんかっこいい車でした! 見てわかるかっこよさ!



福田さんご一家
農園のオーナーの福田さんご一家も、とてもやさしい人たちでした! 福田さんの奥さんは、農園に来て抹茶を体験させてくれたり、海辺の散歩に連れていってくれたり、お祭りを見に行ったり、たい焼きを食べに連れていってくれたりしました。あるときからワークエクスチェンジの人が私だけになって、おうちにお邪魔して夕食をごちそうになったり、市場やほかのお祭りに行ったりして、すてきな思い出がたくさんできました。


次の2つのお祭りは、どちらも福田さんご一家といっしょに行きました。
10/19 富島神社・秋季例祭:たつの市の地元のお祭りで、5つの地区が参加して、年齢ごとに分担して協力していました。最初に、子どもの神輿があって、とてもかわいかったです。獅子舞もあると資料に書いてあったのですが、そのときは見られないまま帰りました〜
11/2 相生天満神社・秋季例祭:相生市の地元のお祭りで、各町が2人1組になって、順番に、違う舞いの「獅子舞」を踊ります。子どもたちも順番に演奏に参加します。出番のない子どもは、ステージの上にいつづけて、待ちくたびれて居眠りする子もいて、大人が下から背中をそっと押したりしていて、すごくかわいかったです! 日本の人が台湾の獅子舞のことを話してくれて、台湾の獅子はとてもかわいいと思っているそうです XD
11月末の再訪:お好み焼きDIY
そのあと、11月末に姫路に2日間戻りました。農園に戻っていちごを見たり食べたりするほか、福田さんが、自分でお好み焼きを作れるお店に連れていってくれました!
きっかけは、あるとき福田さんご一家と食事をしたとき、姫路で有名なチェーンの鉄板焼きのお店「喃風」に連れていってもらったことです。テーブルの大きな鉄板が、ほとんどのスペースを占めていました。私がお好み焼きDIYの話をしたら、こういうお店は実はあまりないと知りました。そのあと、本当に自分でお好み焼きを作れるお店に、わざわざ連れていってくれて、本当に感謝です〜〜
ほかにも、ご一家といっしょに夕食を食べて、農園のいちごでデザートを作っている人気のカフェにも行きました。出発の夜には、駅まで歩いて見送りに来てくれて、本当に感動しました〜〜〜(プライバシーのため、ほかの人の名前は書きませんが、ご一家の名前は全員、いいお天気に関係する名前で、とてもすてきでかわいいです XD)


メモ
- あとで調べてわかったのですが、あの日食べたのは、40年近く続く老舗のお好み焼き屋さん「こめはち(米八)」で、姫路市網干区にあります。
- 「喃風」:姫路で生まれたチェーンの鉄板焼きのお店で、有名な独自メニュー「どろ焼」があります。食感はふわふわ、とろとろで、切り分けたら、まず出汁にひたしてから食べるという、とても珍しい料理です!
たくさんの人に見守ってもらった10月、感謝でいっぱいです!
続きを読む:〈日本でワーキングホリデーの1年:出発前の準備、お金のこと、あまり働かない暮らし方〉(2026-08-31)
キーワード兵庫姫路ワークエクスチェンジいちご狩り農園ゆず畑お好み焼きDIY地元のお祭り獅子舞